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執筆者の写真キャップ野球チーム 横浜国立大学

キャップの供給源!メルカリの企業分析をしてみた!!

更新日:2021年10月17日

皆さん新年明けましておめでとうございます。

今年も何卒よろしくお願い致します。


新年早速ですが、緊急事態宣言発令で練習・試合は当面の間中止となってしまい、コンディションを整えるのが難しくなりましたね。2月に控えているシャッフル大会も開催できるのか不安が募りますね。


先日、練習もできないため、新しくウィルキンソンの蓋を補充しようと思い、メルカリをチェックしました。昨年にもメルカリにて購入したため、販売している事実は知っていましたが、よくよく考えるとメルカリの存在が無ければウィルキンソンを飲む以外の選択肢はなかったのだと感じました(笑)そこで、メルカリの企業分析を財務面と非財務面両方から行ってみたので、皆さんにご紹介しますね。暫しお付き合いください🥺


まず、メルカリはCtoC(Customer to Customer)ビジネスのプラットフォームを運営している企業です。事業内容としては国内及び米国でのメルカリ事業とメルペイ事業があります。単一セグメント企業のため、事業ごとの売上は開示しておりませんが、国内でのメルカリ事業からの収益が中心です。


ビジネスモデルとしましては、大きく分けて2つあります。一つは、テイクレートです。顧客はメルカリ内で商品を販売した時、収益の10%を手数料としてメルカリに支払う必要があります。これは楽天が運用しているラクマやPayPayフリマと比べて高いですが、メルカリの誇る圧倒的なユーザー数と利便性の高さでそのデメリットを相殺していることがわかります。もう一つは、加盟店手数料です。メルペイを自分のお店に導入したい場合、その店舗はメルカリに対して定期的に手数料を支払う必要があり、加盟店が増えれば増えるほど利益が生まれる構造になっていますね。


財務的な部分を見ていきましょう。

企業の健康診断書とも呼ばれる「貸借対照表」を見ると、預り金と呼ばれる顧客がメルカリに置いている資金が多く計上されており、キャッシュリッチな企業になっていますね。キャッシュリッチ企業としては任天堂やキーエンスが挙げられますね。もちろん、資金決済法と呼ばれる法律に基づき、うち半分はプールしておく必要があります。(銀行みたいな形ですね)また、実店舗がないため有形固定資産も少なく、流動性の高い企業と言えます。


次に企業の通信簿である「損益計算書」では、本業で稼いだ利益と呼ばれている「営業利益」は赤字になっていて、業績が悪化しているように思えます。これは広告宣伝費が嵩んでいることが原因ですが、既に知名度やユーザー数は一定数確保しているため、今後は減少傾向にあると思います。(決算説明会でもそのように開示)また、米国事業への初期投資額がかかってしまったこともありますが、やっと収益が出始めてきたため、赤字は一時的だと思われます。


一通りメルカリの事業を見てきましたが、皆さんが気になるのは果たしてこれから成長が見込めるかですよね。国内市場規模には限界がありますし、ユーザー数の増加率と収まってきているように見えます。勿論、米国事業が収益に占める割合が増えるかもしれませんが、米国には宅配網が日本ほど完備しておらず、中古品を使うことに対する文化の違いが生じる可能性もあります。そこで私はメルペイ事業がメルカリ成長の起爆剤になるのではないかと思います。


では、メルペイ事業はどのようにして成長するのか。

それには2019年からの企業動向に注目すると紐解くことができます。まず、2019年7月、鹿島アントラーズを16億円で買収しました。これは一見チケット収入獲得や知名度UPの目論見があるように見えますが、私はメルペイ普及がメインの理由なのではないかと思います。これは大手EC企業の楽天を見ると分かりますね。

楽天はJ-leagueのヴィッセル神戸とパ・リーグの楽天ゴールデンイーグルスを運営をしています。球場やスタジアムでは楽天のキャッシュレス決済である「楽天PAY」で飲食やグッズ購入で決済でき、利用者が増加しています。これに追随しようとしているように見えますね。次にOrigamiを買収したことも理由として挙げられる。OrigamiはOrigami Payを主な事業としており、加盟店の数は8万を超えていました。そのため、その加盟店ネットワークを利用するために買収したと見られる。ちなみに買収額は実質ゼロ円で、費用対効果に優れたように思える。


最後に投資的な観点からみると、2020/1〜2021/1の終値の株価を見てみると、1,923円から5,680円と大幅に推移している。もう高すぎて買えません。笑

配当に関しては全て内部留保とし、中長期的な企業価値向上を目指している。PERは開示されていないがPBR(株価/一株あたり純利益)は25倍と非常に割高な数値をたたき出している。これは投資家からの期待度が高いことを表しています。


以上でメルカリの企業分析は終わりです。これを通して企業分析が好きになってくれると嬉しいです🤩


TOMODEC


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